2018年3月28日水曜日

西武沼津店本館跡地を取得完了 都市再生機構




西武沼津店本館跡地を取得完了 都市再生機構
沼津市はこのほど、都市再生機構(UR)がJR沼津駅前の旧西武沼津店本館跡地をヨシコンから取得したと公表した。取得は20日付。
跡地は約831平万㍍で、現在はアニメ作品の公式カフェとレンタカー営業所が立地している。2017年10月にヨシコンが伊豆箱根鉄道から取得したことを受け、市は2月、「駅南口は、公共空間の再編や周辺の老朽化した建物の更新などを含めた一体的な整備が必要」としてURに跡地の取得とまちづくりの取り組み支援を要請していた。
市は2017年度から有識者らによる「まちづくり戦略会議一を設置し、駅周辺の将来像について課題を整理中。市まちづくり政策課の担当者は「18年度以降URにも議論に参画してもらいながらまちづくりの方向性を検討していきたい」と話している。
【静新平成30年3月23日(金)朝刊】


西武本館跡地をURが取得
市の要請受けてヨシコンから
旧西武百貨店跡が、分譲マンション建設などを手掛けるヨシコン(本社・静岡市)から独立行政法人の都市再生機構(UR)に譲渡され、今月二十日付で引き渡しが完了した。URから市に連絡が入った。
同跡地は昨年十月二十日付で旧所有者の伊豆箱根鉄道からヨシコンが取得していた。
同所は昭和十七年、伊豆箱根鉄道の前身である駿豆鉄道が取得。同三十二年には同社が地上五階、地下一階の建物を建設。土地と共に西武百貨店に賃貸し同年六月、西武百貨店の地方店第一号として沼津店が開業した。
同四十二年には六、七階が増築され、営業を続けていたが、平成二十五年一月三十一日に閉店。半世紀を超える歴史に幕を下ろした。
同年夏に建物の解体工事が始まり、翌年春に工事が完了。これを受け、暫定的な利用として、駅前にぎわい広場・雄大フェスタが六月、日産レンタカー沼津駅前店が七月、相次いで開業した。
いずれも、ヨシコン取得後も営業を続けているが、市によれば、ヨシコン単独での開発が検討されていたという。
これに対して、市では昨年三月、都市計画の基本的な考え方を示す「第2次沼津市都市計画マスタープラン」を策定。沼津駅周辺について、駅周辺総合整備事業による再編の機会を生かし、魅力的な都市空間の形成に向けた取り組みを進める必要がある、と規定。
こうしたまちづくり実現のため、駅南口前広場周辺については、中心市街地のまちづくりビジョンである「中心市街地まちづくり戦略」を検討する「沼津市立地適正化計画策定委員会・まちづくり戦略会議」において、公共空間の再編や、周辺の老朽化建物の機能更新などを含む一体的な整備が必要であるとの議論がされている。 こうした中でのヨシコンによる単独開発検討に対して、市では具体的な計画や整備手法について検討の前段階であるため、土地を取得することは困難な状況にあった。
そこでヨシコン側に沼津市のまちづくり計画を説明し協力を求めるとともに、土地の先行取得及び長期保有が可能で沼津での事業実績のあるURに二月十五日付で土地の取得と中心市街地のまちづくりの取り組みへの協力を要講。これにURが応じたもの。
市まちづくり政策課によれば、今後、マスタープランで示した、まちづくりへの新たな考え方や、二十九年度に実施した戦略会議で議論した方向性を基にURの参画も得ながら同所周辺を含めた中心市街地まちづくりの検討を進めていきたい、としている。
【沼朝平成30年3月28日(水)号】

公示地価(2018年1月1日現在)沼津、三島に抜かれる!

公示地価
商工業地の下落幅縮小
県内 平均10年連続下げ
 国土交通省は27日、2018年1月1日現在の公示地価を発表した。全国は全用途の平均が3年連続で上昇したが、県内32市町672地点の平均変動率は住宅地が前年比0・8%下落(前年0・8%下落)、商業地はO・2%下落(同0・4%下落)。県平均の前年比マイナスは10年連続となったが、商業地と工業地の下落幅は縮小した。設備投資や運用資金の流入が活発な静岡市や、再開発が進む浜松市の中心街などは上昇基調にある。
 商業地は三島市が首都圏への通勤需要やJR三島駅前の再開発、伊豆縦貫道の整備による利便性向上で上昇が続き、最高価格地点の市町別順位で沼津市を上回った。熱海市も首都圏からのマンション用地需要や駅前商業地の商況が堅調で、富士市を抜いた。
 工業地は0・2%下落(同0・8%下落)。景気の回復基調や大企業の好業績を背景に工業団地の開発が進み、浜松市と富士市の新東名高速道のインターチェンジ周辺や、掛川市や磐田市の内陸部で上昇が見られたが、沿岸部の下落幅を補えなかつた。
 上昇地点は住宅地100(同92)、商業地53(同43)、工業地12(同6)で、いずれも前年より多かつた。下落地点は住宅地288(同275)商業地76(同80)工業地13(園21)で、住宅地の下落が目立った。地価公素鑑定評価員分科会の小泉喜洋代表幹事は「津波リスクや人口減小などが要因で沿岸部や郊外の下落は継続しているが、ある程度割安感も出始め、落ち着きつつある」と指摘した。
(経済部・磐村光起)

沼津 商業地は全地点下落
沼津市 住宅地は前年に続き1・6%の下落。最高価格地点の順位が三島市に逆転された商業地は全地点で下げ、平均変動率は1・5%の下落。JR沼津駅付近鉄道高架事業の見通しが立たず、中心部でまとまった土地の取引がないことが住宅地の価格低下にも影響しているとみられる。
 住宅地は人気のある北高島町などJR沼津駅北側や大岡、岡宮などで横ばい。岡宮では10万円強の取引事例。
 交通網の広がりや「道の駅」構想への期待がある原地区では、条件の良い物件を中心に動きが活発。西添町で7万~8万円台の取引がある。
三島市 商業地は全体で0・4%上昇し、開発が進む三島駅南口は沼津市大手町を上回った。住宅地は地域でばらつきがあり、利便性の高い市街地は高値で推移。東本町で15万7千円、中田町で15万6千円の取引があった。郊外はわずかに下落し、芙蓉台で5万7千円など。同じ郊外の北沢や塚原新田などで大規模な宅地造成が進む。
【静新平成30年3月28日(水)朝刊】



2018年3月3日土曜日

沼津市観光案内所 駅ビル2Fに移転

観光案内所駅ビルに移転
沼津市議会市側答弁6月、拠点機能強化
 沼津市は6月、総合観光案内所を現在の沼津港からJR沼津駅ビル内に移転し、同市を訪れる観光客の利便性向上や伊豆観光の拠点としての機能強化につなげる。2日の市議会2月定例会一般質問で光林治産業振興部長が明らかにした。梅沢弘氏(改革ぬまづ)への答弁。(東部総局・中村綾子)
 開設場所は駅ビル「アントレ」の2階部分で、運営業務を受託するNPO法人沼津観光協会の事務所を併設する。これまでは駅南ロ1階部分に観光案内ブースがありスタッフ1人を配置するのみだったため、市内の団体などから「駅前での観光案内をもっと充実すべき」との要望が寄せられていた。
 光林部長は2018年度からプレキャンペーンが始まる静岡デスティネーションキャンペーン、19年のラグビーワールドカップ、20年東京五輪・パラリンピックなど今後予定される大型イベントに触れ「国丙外からの観光客がこれまで以上に多く訪れることが予想される。沼津港だけでなく市全体、伊豆半島の入り口として観光案内機能の充実を図りたい」と述べた。
【静新平成30年3月3日(土)朝刊】