2016年12月8日木曜日

ららぽ一と 商店街関係者は失望

 大沼・沼津市長 高架化「年度内に結論」撤回 「ららぽーと」方針踏襲
 推進派と見直し派 期待、不安の声
 ららぽ一と 商店街関係者は失望
 市長選で「スピード感ある市政」を掲げ、大差をつけて初当選した大沼市長。JR沼津駅周辺高架化事業で賛否の結論を先延ばししたことに対し、推進派と見直し派から期待と不安の声が上がった。ららぽーと誘致の方針には、商店街関係者から失望の声が漏れた。
 「沼津駅の高架化を実現する市民の会」事務局の沼津商工会議所の木戸英寿(えいじゅ)参与は「今年、来年が正念場だと、県や前市長に繰り返し訴えてきた。一日も早い着工を目指してスピード感を持って取り組んでほしい」と求めた。
 高架化見直しを訴える「原貨物駅に土地を売らない地権者の会」会長代行の殿岡修市議は「年度内はまず不可能だと思っていた。延びるのは仕方がない」と理解を示した。「無理して結論を急ぐのではなく、市民の理解が得られた上で結論を出した方がいい。正しい判断だ」と話した。
 市議会で市長の答弁を聞いた市商店街連盟の芦川勝年会長は「あんなに簡単に決断してしまうとは…。ショックを受けている。ららぽーと計画は検証すると聞いていたので、高架化事業と同じプロセスがあると思っていた」と語気を強めた。「高架化もニュートラルと言うが、行政の既定路線に取り込まれてしまうのでは」と疑問を口にした。



【東京新聞平成28126日(火)朝刊静岡版】

0 件のコメント:

コメントを投稿