沼津まちづくり会社(イーラde運営会社)が減資
総務経済委員会では、沼津駅前の大型複合商業施設「イーラde」を運営する沼津まちづくり株式会社の減資について商工振興課の真野正実課長が報告。
同社の資本金二十三億円を一億円に減資するのもので、減資分の二十二億円で利益剰余金のマイナス(赤字)二億六千二百万円を相殺し、残り十九億三千八百万円が資本余剰金となる。
資本金が一億円になることで、同社は会社法が定める資本金五億円以上の「大会社」ではなくなるため、法人監査機関などの設置が任意となり、組織のスリム化と義務的経費の削減が見込まれるようになる。また、税法上でも中小企業者とみなされ、法人事業税の外形標準課税の対象外となるほか、法人税など税負担が軽減される。
二十五年度決算では単年度黒字が見込まれることや、二十六年度以降に固定資産税の軽減適用期間が終了することなどが、今回の減資措置実施の理由だという。
今回の減資は帳簿上の形式的減資であるため、同社の純資産額についての変動はない。沼津市は同社に十二億九千三百五十万円を出資している大株主だが、減資による株主への影響もない。今後、臨時株主総会での議決を経て実行される。
《沼朝平成25年12月10日(火)号より》
資本金を減資へ 沼津まちづくり会社
沼津市が出資する第三セクターで、JR沼津駅南口の再開発ビル「イーラde」を運営する「沼津まちづくり会社」(久保豊社長)は9日、資本金を23億円から1億円に減資する方針を明らかにした。近く臨時株主総会で決議する。市が同日の市議会総務経済委員会で説明した。 本年度中に、会社財産の払い戻しを伴わない無償減資の手続きを済ませる予定。資本金の差益で2億6200万円の累積赤字を相殺し、残る19億3800万円を純資産の資本剰余金として計上する。
市の説明によると、減資により、法人監査費などの義務的経費を削減できるほか、法人事業税の外形標準課税(年間約490万円)の対象外にもなる。
同社はイーラde開業以降、赤字計上が続いたが、09年度から始めた経営改善により、14年3月期決算で初めて単年度黒字を達成できる見込み。
担当者は「組織の見直しや経費削減をさらに進め、財務体質の強化を図りたい」としている。
《靜新平成25年12月10日(火)朝刊》
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