沼津鉄道高架推進知事"決断"
市長「大きな前進」評価
沼津市の栗原裕康市長は23日の定例記者会見で、JR沼津駅付近鉄道高架事業の方向性崔めぐり、川勝平太知事が20日に「決断した」と発言したことについて、「貨物駅を原地区に移転し、鉄道高架を推進する方向性を決断したと理解している」と述べ、「大きな前進」と評価した。
川勝知事は沼津駅北口の総合コンベンション施設プラサヴェルデのグランドオープン記念式典が開かれた20日、同事業の実施を示唆した。ただ、具体的な事業の進め方については明言を避けた。
栗原市長は「知事は完全合意形成を目指している。これからクリアしていかなければならない課題はある」と指摘した。貨物駅移転のための用地取得に関しては、「沼津市が責任を持ってやらなければならない。県、市、JR貨物、JR東海、地元地権者との話し合いに積極的に参加していく」と述べた。
ただ、貨物駅移転用地の反対地権者は土地を売らない姿勢を崩していない。川勝知事はこれまで、強制収用による用地取得に否定的な考えを公言してきたが、20日の報道陣の取材に対しては、強制収用に言及しなかった。
栗原市長は「知事は明確に方針転換したとは言っていない。私から論評を加えることは控えたい」と述べるにとどめた。
(静新平成26年7月24日朝刊)
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