2014年7月26日土曜日

沼津鉄道高架、原地区の歩道橋先行設置,知事意向

原地区の歩道橋先行設置
 沼津鉄道高架、知事意向
 JR沼津駅付近鉄道高架事業に関連し、川勝平太知事は25日の定例記者会見で、現計画で貨物駅の移転先となっている沼津市原地区に、東海道線を南北にまたぐ歩道橋を先行して設置する意向を表明した。デザインは8月中に決まるとの見通しも明らかにした。
 知事は、東海道線によって原地区の南北の往来が妨げられていると指摘。歩道橋を「優先して造る」と述べ、平時は富士山を望む展望台、有事の際は津波からの避難場所としての機能を併せ持つ施設とする考えを示した。
 デザインは、沼津駅北口の総合コンベンション施設「プラサ・ヴェルデ」を設計した建築家の長谷川逸子氏と地元住民が話し合いをしていて、「協議がかなりのところまで進んでいる」と説明した。
 知事はこれまでも歩道橋の必要性に言及していて、反対地権者らに貨物駅とセットでの整備を提案してきた。しかし、この日は貨物駅の移転先については「特段の予断を持っていない」と述べ、JR貨物のトップと近い時期に会談し、「まずはじっくりと話をうかがいたい」とした。
 歩道橋は「どちらにしても造らないといけない。住民のために、できるところから手を付ける」と強調し、貨物駅の移転の有無にかかわらず整備を進める方針を示した。
 一方、沼津駅周辺に関しては「南北の自由往来はぜひ、沼津市民のために(実現)しなければならない。そのためには高架が一番効果的な方法だ」と述べた。

(静新平成26年7月26日朝刊)

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