沼津鉄道高架事業再開
県と市、29日 住民説明会
本格的に用地交渉
沼津市のJR沼津駅付近鉄道高架事業をめぐり、事業主体の県と沼津市が29日に市民向けの説明会を計画していることが15日、関係者への取材で分かった。現行計画で高架事業に必要な同市原地区への貨物駅移転に伴う用地交渉は、川勝平太知事が事業の見直しに言及してから約5年間事実上、凍結状態にあり、県と市は説明会を機に、用地交渉などを本格的に再開するとみられる。
関係者によると、説明会は県と沼津市の共同開催で、沼津駅北口のプラサヴェルデで開く予定。難波喬司副知事と栗原裕康市長が高架事業を前提とした沼津駅周辺総合整備事業の方向性や、沼津の将来のまちづくりについて取り上げるという。
高架事業をめぐっては、川勝知事が昨年の県議会9月定例会で原地区に待避機能を主とする貨物ターミナルを整備する方針を表明した。今月13日の定例会見でも「貨物駅が移った後の姿を地元でもんでもらい、合意ができたところで行く「と述べ、あらためて事業推進に意欲を示した。
一方で、原地区への貨物駅移転に反対する地権者らは知事の事業推進の発言を受けて反発を強め、土地を売らない姿勢を崩していない。移転用地の取得率は74・4%にとどまっている。
(静新平成27年1月16日朝刊)
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