沼津駅高架 県、市説明会
反対市民態度崩さず 推進求める声も
難波喬司副知事と栗原裕康沼津市長が「新しいまちづくり」の手段としてJR沼津駅付近鉄道高架事業の必要性を訴えた29日の市民向け説明会。事業に反対する市民らは説明を聞いた後も、硬い姿勢を崩さなかった。
事業をめぐっては、同市原地区の貨物駅の移転先用地の地権著らの間に反対の声が強い。市民グループ「さわやか沼津2012」
の松下宗柏代表は「地権者は貨物駅の移転に反対している。(説明は)問題のすり替えであり地権者の思いを捉えていない」と話した。
70代の男性地権著は「都合の良いことを言っているが、中身は何も変わっていない。こちらも態度を変えるつもりはない」。一方で「県がそれでもやるというなら仕方がない」とも話した。60代の男性地権者は「反対ではないが、市の財政負担への疑問が晴れない。計画をきちんと検証してほしい」と語った。
一方、推進を求める声も上がった。既に貨物駅用地の土地を売却した70代の男性は「こんな分かりやすい説明はない。高架事業は沼津だけではなく県東部としても千載一遇のチヤンス。一刻も早く進めてほしい」と話した。
「沼津駅の高架を実現する市民の会」の会長を務める市川厚沼津商工会議所会頭は「なぜ高架事業が必要なのか副知事の説明は分かりやすくてよかった。きょうを節目に事業を進めていってほしい」と期待感を示した。
(静新平成27年1月30日朝刊)
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