西武沼津店55年歴史に幕
3万人来店、別れ惜しむ
JR沼津駅南口の西武沼津店(沼津市大手町)が31日、閉店した。1997年の浜松店、2006年の静岡店に続く閉店で、県内から「SEIBU」の看板が消えた。商都・沼津のシンボルとして君臨した県東部唯一のデパートは55年の歴史に幕を下ろし、多くの市民が別れを惜しんだ。
午後7時半に営業を終えると、名残惜しむ買い物客を従業員が深々と頭を下げて見送った。店舗前で行った式典で、山本辰美店長は「長らくご愛顧いただいた当店は本日、営業終了します。多くのお客さまに深く感謝します」と述べた。山本店長には地元の沼津大手町商店街振興組合(松田和孝理事長)から花束が贈られた。
沼津店は旧西武百貨店が1957年、地方第1号店として開業した。「沼津で東京のお買いもの」が当時のキャッチフレーズだった。ピークの92年2月期は約206億円を売り上げた。しかし、郊外型商業施設の台頭などで2012年2月期は74億円まで縮小。10年2月期から3期続けて赤字を計上していた。
《静新平成25年2月1日(金)朝刊》
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