沼津高架、知事明言避ける
JR沼津駅付近の鉄道高架問題を巡り、川勝知事は15日、事業の方向性を決定する判断時期について「出来るだけ早くということだ」と明言を避けた。4案から絞り込む作業は県職員で、自身は後方支援する「付録」の存在とした。政治主導での解決を棚上げするもので、知事の考えに不満が噴出することは避けられない情勢だ。
同日、PI(パブリック・インボルブメント)プロジェクトの助言役などを務めた委員会の石田東生委員長(筑波大教授)が、「何も決まらない状態は最も避けるべき」などと結論付けた報告書を知事に提出した。
その後、報道陣の取材に応じた知事は、「PI委員会は1案に絞るのが目的だったが、JR貨物、沼津市が入らなかったから4案にとどめざるを得なかった」とし、JR貨物と沼津市に協力を要請する考えを示した。
また、同プロジェクトに関係した県職員を「主役」「彼らを正面に立てる」と強調。自身の役割については、「彼らがしっかりと仕事をできる環境を作ること」とし、「(担当職員の)重要な付録になりたい」とも述べた。
知事は「誰も不幸にならない解決策を目指すのが基本」としたものの、「命令してこうしてくれというやり方はしない」と言い切り、自身の政治主導で解決策を提示することを否定した。
(2013年11月16日 読売新聞)
2013年11月16日土曜日
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