2014年6月28日土曜日

沼津「イーラde」初の単年度黒字 3月期決算

 沼津「イーラde」初の単年度黒字 3月期決算
 JR沼津駅南口の再開発ビル「イーラde」を運営する沼津市出資の第三セクター「沼津まちづくり会社」(久保豊社長)27日発表した20143月期決算によると、当期純利益が1926万円で、08年の開業以来初めて単年度黒字を達成した。
 09年から5力年で取り組んできた経営改善計画に基づく新規テナントの導入や販売促進イベントの強化などによって、店舗賃貸事業の売上高が前期比1700万円増の36900万円に伸びた。一方、駐車場運営事業は1600万円減の11500万円にとどまった。施設管理などを含めた全事業の売上高は300万円増の57600万円。133月期決算時点で、累積赤字が26千万円だったが、今年2月末に資本金を23億円から1億円に減資し、差益で累積赤字を相殺し、残りを純資産の資本剰余金に回した。
 経営改善計画は13年度で終了したが、同社の担当者は「固定資産税の減免期間も終わり、14年度以降の売り上げ原価が膨らむ可能性が高い。コスト削減などに努めたい」と話した。

(静新平成26年6月28日朝刊)

2014年6月27日金曜日

栗原市長 知事方針に理解

 沼津鉄道高架方向性判断
 市長、知事方針に理解
 JR沼津駅付近鉄道高架事業をめぐり、沼津市の栗原市長は26日の定例記者会見で、「反対派、推進派の双方が納得できる形で決着をつけようとしている知事の考えを大事にしたい」と述べ、川勝平太知事が関係当事者間の合意形成を目指そうという姿勢に理解を示した。 沼津駅北口には7月20日、沼津駅周辺総合整備事業の一環で整備した総合コンベンション施設プラサヴェルデが全面開業する。川勝知事は、この日に合わせて事業の方向性を判断できるよう鉄導高架事業に反対している住民との協議を続けている。ただ、反派住民は、同事業に・伴う原地区への貨物駅移転に反対していて、合意形成の見通しは立っていない。栗原市長は「(知事判断を)無期限に待つというわけにもいかないが、決断する環境が整った時に決断してもらうのが大事」と話した。

(静新平成26年6月27日朝刊)

2014年6月26日木曜日

沼津鉄道高架事業 知事、判断時期示さず

 県議会6月定例会(25日)、代表質問。

沼津鉄道高架事業 知事、判断時期示さず
 川勝平太知事はJR沼津駅付近鉄道高架事業に関して「(現在の状況で)計画を中止すると決断したら、あるいは(未買収用地を)強制収用して計画通りに実行すると言ったらどうなるか。決して市民の方々の幸福にはつながらない」と述べ、方向性について自らの判断を示す時期について明言を避けた。増田氏への答弁。
 知事は「決める時は決めるんだと粋がる話ではなく、それぞれの幸福につながるようにしなければいけない。そのためには立場の違う方がたくさんいるので、譲り合わなければならない」と持論を展開した。その上で「川勝に任せると言っていただければ、目標に向けて実現するという固い決意をしている」と述べ、関係当事者が自らに判断を一任するようあらためて求めた。
(静新平成26年6月26日朝刊)

 代表質問要旨
 鉄道高架事業地元は決断待ち
 自民・増田氏
 JR沼津駅付近鉄道高架事業について知事は昨年11月、沼津市選出の県議4人に2月定例会で方針表明すると約束したと聞いた。しかし、年が明けると時期を先延ばしする発言を始めた。地元沼津の人たちは「何も決まらない状態が『不幸』を生んでいる現状を鑑み、期限を設けて速やかに意思決定すべき」と考え、知事の決断を今か今かと待っている。

(静新平成26年6月26日朝刊)

2014年6月10日火曜日

沼津信用金庫:沼津地区経営者クラブ講演会のお知らせ

平成26年6月13日(金)
講師 蟹瀬誠一「新しい時代を読み取るキーワード」






















































平成26年7月4日(金)
講師:杉山孝男「第2回人間学読書会」


2014年6月6日金曜日

知事貨物駅移転受け入れ促す

 貨物駅移転受け入れ促す
 沼津鉄道高架 知事「私に懸けて」
 JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴う沼津市原地区への貨物駅移転問題で、川勝平太知事は5日、「私の方は決断している。信頼してくださっているならば(私に)懸けてほしい」と述べた。静岡市内で記者団の取材に答えた。知事は貨物駅を当初の計画通り同地区へ移し、地域の防災や文化振興に資する歩道橋などを併せて整備する案を住民に示していて発言はこの案の受け入れを促したものだ。
 住民らは待避線のみならば容認するとのスタンスで、貨物駅本体の移転には依然として強く反対している。
 知事は「私(だけ)が決断をするのは何か強制収用みたいな形に.なる。そうではない。当事者の方たちと一緒になってしなければいけない」とした上で、「(反対住民の)リーダーの方は決断をするべき。今がその時だということを強く申し上げたい」と話した。
 一方で、沼津駅北口の総合コンベンション施設プラサ・ヴェルデがオープンする7月までとしていた合意形成に関しては「沼津にとってのお祝い。わだかまりなく迎えたい」とするにとどめ、明確な期限の言及は避けた。

(静新平成2666日朝刊)

2014年6月5日木曜日

川勝知事また先送り

方向性示す時期先送り
 沼津駅高架化 知事、市長会談で示唆
 JR沼津駅付近鉄道高架事業をめぐり、川勝平太知事は4日、静岡市内で粟原裕康沼津市長と会談した。7月としていた同事業の方向性を示す時期について知事は「とんでもない」と先送りの可能性を示唆した。未買収用地の強制収容についても否定した。会談終了後の取材に答えた。
 会談は約2時間、非公開で行われ、市川厚沼津商工会議所会頭も同席した。
 関係者によると、同事業に伴ね原地区への貨物駅移転や、事業に反対している地権者らが提示している移転予定地への貨物列車専用の待避線設置案などに関しては川勝知事からは具体的な話は出なかったという。ただ、JR東海道線をまたぐ歩道橋の設置については、原地区の防災面などの観点から必要を強調したという。
 栗原市長は「知事が地元を思って積極的に動いてくれていることに感謝している。当面は見守りたい」と話した。

(静新平成2665日朝刊)

2014年2月21日金曜日

知事貨物駅移転へ私案

 沼津・鉄道高架
 知事貨物駅移転へ私案
 原地区反対住民に提示
 JR沼津駅付近の鉄道高架事業をめぐり、川勝平太知事は20日、沼津市原地区への貨物駅移転に反対する地権者や住民グループのメンバー9人と県庁で会談し、同地区への貨物駅移転を前提とした私案を示した。
 川勝知事はこれまで、鉄道高架事業を実施すべきか否かの判断は示しておらず、高架化の前提となる貨物駅移転の意思が明らかになったのは初めて。会談は冒頭を除いて非公開で、郷土を愛する会の加藤益久事務局長が終了後に記者団の取材に答えた。
 加藤事務局長は知事の私案に「具体的には申し上げられないが、すべてのみ込むのは難しい」と述べた。原地区への貨物駅移転が含まれているかとの質問に「そういうことだ」と明言した。
 知事は貨物駅移転とセットにして県が取り組む関連事業を示したとみられ、加藤事務局長は「持ち帰って他の地権看らにも伝える」と説明。合後、県からの協議要請には応じる考えを示した。
 会談で住民らは貨物駅整備のための用地買収には応じない方針を強調した。地区住民らが提案した健康文化タウン構想の実現を求め、「そのための土地活用については柔軟かつ積極的協力する」と申し入れた。
《靜新平成26221()朝刊一面》

沼津鉄道高架化の貨物駅移転事業
 再延長6年見えぬ道筋
 知事私案の行方焦点
 JR沼津駅付近鉄道高架事業の鍵を握る貨物駅移転事業で、国土交通省などは事業期間を6年間再延長することを認めた。さらに川勝平太知事が20日、沼津市原地区への移転を含めた私案を提示したことも明らかになった。しかし、反対地権者らは用地買収には応じないとの姿勢を崩さず、事業進展の道筋はなお見通せない。
 高架事業をめぐっては、昨年末までの住民参加型合意形成作業(PI)が今後の方向性として4案をまとめた。知事私案は、この中で「貨物駅を原地区へ移し、貨物駅を活用して地区の整備を図る」とした現計画に最も近い案に沿った内容とみられる。知事は関係者の合意形成を目指す時期を7月としている。反対地権者らは土地買収をあらためて拒否する一方、協議には応じる意向も示している。今後は知事私案の行方が、計画全体の進展を大きく左右することになりそうだ。
 貨物駅移転事業は、県が主体となる施設整備と沼津市が手掛ける用地取得に分けられる。現計画期間はいずれも本年度末となっていたため、県と市は1月、2019年度末までの延長を申請し、18日付で認められた。期間延長は08年度からに続き2回目となる。
 県は「事業の方向性を再検討している中で現在の計画を止めるわけにはいかない。用地を取得できていない現実を踏まえた手続きの一つ」と説明する。
 高架化の前提となっている貨物駅移転事業次第では、高架本体や新車両基地の整備など関連事業も期間延長などの認可変更を迫られる可能性があり、事業全体の方向付けを急ぐ考えに変わりはないと強調する。
《靜新平成26221()朝刊32面》