2014年2月6日木曜日

沼津市新年度予算案


沼津市新年度予算案
人口対策や防災に重点
 市長「堅実に活力再生」
 沼津市が5日発表した2014年度当初予算案は、深刻化する人口減少への対策を念頭に置いた中心市街地の再生や、防災対策の充実を重視した。栗原裕康市長は記者会見で、市北西部への大型商業施設ららぽーと進出計画などを挙げ、「明るい兆候も表れ始めている。堅実に、沼津の活力再生を目指す」と述べた。
 中心市街地の再生については、従来の「交流型」から「定住型」を目指し、各種まちづくり計画の策定に取り組む。中心市街地に医療や商業などの機能を整備し、居住空間の創出につなげる。JR沼津駅前の西武沼津店本館跡地(大手町)の広場機能を活用した民間の活動も支援する。
 防災面では津波対策を強化する。避難路沿いのブロック塀除去費用の全額補助や、津波避難ビルへの外階段や手すりの設置補助などを行う。沼津港に近い同市本・地区には、平時に市民の憩いの場として利用できる人工築山を建設する。
 栗原市長は「東日本大震災から3年近く経過し、防災意識が薄れつつある。築山を震災の教訓を忘れないためのシンボルにしたい」と話した。

 「ぬまづの宝推進課」新設
 市のPRや集客強化
 沼津市は2014年度、市のPRや集客に向けたシティープロモーションを専門に行う「ぬまづの宝推進課」.と、新市民体育館の建設が予定されている香陵運動場(御幸町)周辺の整備に向けた「中心市街地整備企画室」をそれぞれ新設する。
 ぬまづの宝推進課は、地域資源「ぬまづの宝100選」の普及・啓発や、市内での映画撮影などを支援するフィルムコミッション事業などを通じて、沼津を全国に売り込む。これまで企画部や産業振興部の関係各課が個別に受け持つていた取り組みを一元化することで事業の効率化、戦略化を図る。栗原裕康市長は「2020年の東京五輪に向けた情報収集も行いたい」と話した。
 中心市街地整備企画室は、新市民体育館や、建て替えが検討されている市営香貫駐車場などの一体的整備を計画する。新市民体育館の予定地に隣接する市民文化センターとの機能連携も強化する。
《靜新平成26年2月6日(木)朝刊》

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