2014年9月7日日曜日

知事、貨物駅必要性説明

 知事、貨物駅必要性説明
 沼津鉄道高架事業 反対の女性、環境不安視
 JR沼津駅付近鉄道高架事業をめぐり、川勝平太知事は6日、事業に伴う沼津市原地区への貨物駅移転に反対する同地区の女性8人と市内で会談した。防災拠点となる貨物駅の必要性を強調したのに対し、出席者から貨物駅移転による環境面への影響を不安視する声があり、原地区の将来像について今後も話し合いを続けることを確認した。会談は非公開で、約1時間にわたって行われた。難波喬司副知事も同席した。
 知事は、8月末の田村修二JR貨物社長との話し合いなどを踏まえ、沼津市にある貨物駅が首都圏の大規模災害時に防災拠点になることを説明。現在の沼津貨物駅に停車する貨物列車が1日5本と、事実上、反対地権者らが譲歩案として認める待避線に近い形で運用されている状況も話した。
 その上で、自ら視察した裡戸市内の貨物ステーション駅が現行計画の新貨物駅に近いとして見学するよう勧めた。また、地元で農業を継続できる方策を検討することも提案した。
 知事は会談後の取材で、貨物駅の公共的役割などを話したことを挙げ「(貨物駅への)誤解の面もあった。地に着いた話をすることができて良かった」と述べた。
 関係者によると、川勝知事はこれまでに複数回、事業に反対する地元住民と面談したが、出席者を女性だけに絞ったのは初めて。
(静新平成26年9月7日朝刊)

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